グラフィックデザイナー・DTPの職務経歴書の書き方|例文とテンプレート
グラフィックデザイナー・DTPの職務経歴書は、デザインの見栄えだけでなく、印刷物として問題なく刷り上がるデータを作れるかで読まれます。採用担当者は、IllustratorとInDesign、Photoshopをそれぞれどの工程で使うか、担当した媒体の判型・ページ数・部数、トンボと塗り足しの設定、CMYKや特色の扱い、色校正でのやり取りまでを見ています。入稿までを一人で完結できるかが分かれ目です。

グラフィックデザイナー・DTPの職務経歴書で押さえる3つのポイント
① ツールは用途と工程で書き分ける
「Adobe製品が使えます」では不十分です。「Illustratorでロゴとパッケージの展開図を作成」「InDesignで100ページのカタログをマスターページと段落スタイルで組版」「Photoshopで商品写真のレタッチと切り抜き、色調整」のように、ソフトごとに担当した工程を書きます。あわせてAcrobatでのプリフライト確認の習慣や、FigmaやXDの使用可否も明記してください。
② 媒体は判型・ページ数・部数で示す
印刷物は仕様によって難易度がまったく違います。「A4判24ページ中綴じの会報誌を年4回、一人で組版」「B2ポスターを月8点、駅貼り用に制作」「化粧箱のパッケージを特色2色と箔押しで年間12型」のように、判型、ページ数、綴じ方、部数、発行頻度、加工の有無を書いてください。台割の作成経験や、同時進行していた案件の本数も有効な情報です。
③ 入稿データと色校正の工程を書く
現場で最も事故が起きるのが入稿です。「画像解像度350dpi、塗り足し3mm、文字のアウトライン化、リンク切れとオーバープリントの確認をチェックリスト化」「印刷会社との色校正でDIC番号を指定し、2校で調整」のように、確認項目と印刷会社とのやり取りを具体的に書くと、刷り直しを出さない人だと判断され、即戦力として評価されます。
そのまま使える例文
職務要約の例文
株式会社〇〇(印刷・デザイン会社)にて、5年間グラフィックデザイナー兼DTPオペレーターとして勤務してまいりました。食品メーカーや小売店のチラシ、A4判32ページのカタログ、店頭POPを中心に、年間約200点の制作を担当。Illustrator・InDesign・Photoshopでのデザインから、トンボと塗り足しを含む入稿データの作成、印刷会社との色校正までを一貫して担当しております。
業務内容・実績の例文
A4判32ページのカタログを年2回制作。台割の作成からInDesignでの組版、校正対応、印刷会社への入稿までを担当しました。 食品スーパーの週替わりチラシをB3両面で年間約50本制作。前日入稿のスケジュールを守り、価格や商品の急な差し替えにも対応しました。 化粧品パッケージを特色2色と箔押しの仕様で年12型制作。展開図の作成と、色校正でのDIC番号の指定、印刷会社との調整を担当しました。 入稿前チェックリスト(解像度・塗り足し3mm・アウトライン化・リンク切れ)を整備し、刷り直しを年3件から0件にしました。
活かせる経験・知識・技術の例文
Illustrator / InDesign / Photoshop(実務5年) 入稿データ作成(トンボ・塗り足し・CMYK変換) 色校正対応、特色(DIC・PANTONE)の指定 InDesignでの組版(マスターページ・段落スタイル)
自己PRの例文
前職では、入稿後に印刷会社から修正依頼が戻ってくることが月に数件あり、進行の遅れにつながっていました。原因を1年分さかのぼって数えたところ、リンク切れと画像の解像度不足で全体の約7割を占めていたため、入稿前チェックリストとリンク一覧の書き出し確認を制作全員の手順に組み込みました。その結果、差し戻しは月0〜1件となり、刷り直しはゼロになりました。美しさと確実に刷れるデータの両立を貴社でも徹底いたします。
よくある惜しい書き方と、その直し方
惜しいデザインセンスには自信があり、幅広い制作物を担当しました。
直した例A4判32ページのカタログとB3両面チラシを中心に、年間約200点の制作を担当しました。
センスは自己申告では評価できません。判型、ページ数、年間の制作本数といった量を職務経歴書に書き、仕上がりはポートフォリオで見せる形に分けることで、扱える媒体の幅と処理能力が客観的に伝わります。得意な媒体を先頭に置くと印象が残ります。
惜しい印刷物のデータ作成を担当しました。
直した例トンボと塗り足し3mmを設定し、CMYK変換と文字のアウトライン化まで行った入稿データを作成していました。
「データ作成」では、デザインのみを担当したのか入稿まで対応できるのかが分かりません。印刷用の設定を具体的に挙げることで、オペレーターとして任せられる工程の広さと、事故を出さない確実さが伝わります。使用した確認項目も併せて挙げてください。
よくある質問
未経験からグラフィックデザイナーやDTPを目指せますか?
DTPオペレーターの補助や修正業務から入る求人があります。Illustratorでのトレース、InDesignへの原稿流し込み、指定どおりの文字修正ができることを示してください。独学の場合は、架空のチラシや冊子を判型と塗り足しまで正しく設定して作り、その設定内容を明記すると評価されます。
ポートフォリオは何点、どんな形式で用意しますか?
10〜15点にしぼり、PDFで1点1ページを基本にします。各ページに、媒体名、判型、ページ数、使用ソフト、担当範囲(デザインのみか入稿まで、撮影やコピーの有無)を必ず書いてください。実績が少ない場合は、自主制作であることを明記して載せて構いません。
WebデザインやUI制作にも領域を広げたい場合はどう書きますか?
印刷で培った文字組みと情報整理の力を軸にしつつ、FigmaやXDでの制作経験、バナーやLPの制作本数を分けて書いてください。印刷とWebではCMYKとRGB、解像度の考え方が異なるため、その違いを理解して使い分けている点を一文入れると説得力が増します。
