営業企画の職務経歴書の書き方|例文とテンプレート
営業企画の職務経歴書は、単なる営業実績の羅列では採用担当者の心に響きません。見られているのは「どのような事業課題に対し、どう分析し、どんな施策を立案・実行し、結果としてどう改善したか」という一連のプロセスです。数字で語れる実績はもちろん重要ですが、その背景にある論理的思考力、課題発見力、そして関係部署を巻き込む調整力こそが評価の分かれ目となります。自ら課題を見つけ、事業を前に進めた経験を具体的に示しましょう。

営業企画の職務経歴書で押さえる3つのポイント
① 課題設定から効果測定までの一連の流れを示す
営業企画の仕事は、施策を「打つこと」が目的ではありません。「売上〇%向上」といった事業課題に対し、市場調査やSFA/CRMのデータ分析から仮説を立て、具体的な営業戦略や販促キャンペーンを企画。その後、KPIを設定し、実行後の効果測定(例: CVR改善率、LTV向上額など)までをセットで記述しましょう。一連のPDCAサイクルを回した経験は、再現性の高いスキルとして評価されます。
② 定量的な実績と定性的な役割を併記する
「新規顧客獲得数120%増」といった定量的な実績は、あなたの貢献度を客観的に示す強力な武器です。それに加え、プロジェクト内での自身の役割(リーダー、分析担当など)や、営業部門やマーケティング部門といった他部署との連携で工夫した点など、定性的な情報も補足しましょう。これにより、単なる分析者ではなく、組織を動かす推進力もアピールできます。
③ 活用できるツールや分析スキルを明記する
営業企画職では、データに基づいた意思決定が求められます。Salesforce (SFA) やHubSpot (CRM) などのツール利用経験、Excel(ピボットテーブル、VLOOKUP)、SQLでのデータ抽出、BIツール(Tableau、Power BI)での可視化スキルは、即戦力性を判断する重要な指標です。どのツールをどのレベルで使えるのか、具体的に記載することで、スキルセットの解像度が高まります。
そのまま使える例文
職務要約の例文
株式会社〇〇にて、法人向けSaaS製品の営業企画として5年間従事しております。主に営業戦略の立案から実行、KPI管理までを担当。SFAのデータを分析し、ターゲット顧客の再設定や営業プロセスの改善提案を行いました。その結果、担当事業部の新規契約件数を前年比130%に向上させた実績があります。データ分析に基づく仮説検証と、営業現場との密な連携を強みとしております。
業務内容・実績の例文
営業戦略の立案とKPI管理(担当:5名の営業チーム)。四半期ごとの営業目標設定、予実管理、週次での進捗会議の運営を担当。 販促キャンペーンの企画・実行。年間4回のオンラインセミナーを企画し、平均50名のリードを獲得。商談化率15%を達成。 SFA/CRMを活用した営業プロセスの改善。蓄積された営業データを分析し、非効率な活動を特定。営業資料を刷新し、平均商談時間を10%短縮。 新人営業向けの研修プログラムの設計と実施。過去の成功事例を基に研修コンテンツを作成し、3ヶ月間のOJTを通じて早期戦力化に貢献。
活かせる経験・知識・技術の例文
データ分析:SQLを用いたデータ抽出、Excelでの集計・分析(ピボットテーブル、VLOOKUP) 使用ツール:Salesforce (SFA), Tableau (BI), Google Analytics マーケティング知識:BtoBマーケティングのフレームワーク(The Modelなど)の理解 資格:統計検定2級(2023年11月取得)
自己PRの例文
現職では、データ分析に基づいた営業戦略の立案・実行により、担当製品の売上を2年間で1.5倍に拡大させました。特に、従来は営業担当者の経験則に頼りがちだったターゲット選定を、SFAに蓄積された顧客データや商談履歴から分析し、受注確度の高い企業群を特定するモデルを構築しました。このモデルを営業部門に展開し、訪問効率を改善したことが成果に繋がりました。この経験で培ったデータドリブンな課題発見力と、現場を巻き込みながら施策を推進する実行力を、貴社のさらなる事業拡大に活かせると考えております。
よくある惜しい書き方と、その直し方
惜しい営業担当者と連携し、売上向上に貢献しました。
直した例営業担当5名と週1回の定例会を実施し、SFAデータを基にしたターゲットリストを提供することで、チーム全体の売上を前年比120%に向上させました。
「貢献」という言葉は抽象的で、具体的に何をしたのかが伝わりません。誰と、何を使って、何をした結果、どのような数字に繋がったのかを明確にすることで、あなたの役割と成果が具体的にイメージできるようになります。
惜しいExcelやPowerPointが使えます。
直した例Excel(ピボットテーブル、VLOOKUP)、PowerPoint(顧客向け提案資料、経営会議用資料の作成)が使用可能です。
単にツール名を挙げるだけでは、どのレベルで使えるのかが分かりません。どのような機能を使って、どんな目的の資料作成ができるのかを補足することで、採用担当者はあなたのスキルレベルを正確に把握でき、入社後の活躍を期待しやすくなります。
よくある質問
営業経験しかないのですが、営業企画に応募できますか?
応募可能です。特に、自身の営業活動において「なぜ売れたのか」「どうすればもっと効率化できるか」を考え、自分なりに分析・改善してきた経験は大きなアピールになります。例えば、担当エリアの顧客データを独自に分析して訪問先を絞り込んだ経験や、成功事例をチームに共有して全体の受注率を上げた経験などを具体的に記述しましょう。
職務経歴書に書けるような華々しい実績がありません。
大きな実績だけでなく、日々の業務改善の積み重ねも立派なアピールポイントです。例えば、「営業資料のフォーマットを統一し、作成時間を月5時間削減した」「非効率な報告業務を廃止し、SFA入力に一本化した」など、小さなことでも構いません。課題を発見し、解決に向けて主体的に行動した経験は、営業企画としての素養を示す上で非常に重要です。
複数のプロジェクトに関わった場合、どのように書けば良いですか?
すべてを網羅的に書くのではなく、応募先の事業内容や求める人物像に合致するプロジェクトを2〜3個選び、重点的に記載するのが効果的です。各プロジェクトについて「背景・課題」「自身の役割・具体的なアクション」「結果・成果」の3点を明確に分けて記述すると、論理的で分かりやすい構成になります。貢献度の高いものから順に書くことをお勧めします。
