ディレクター・プロデューサーの職務経歴書の書き方|例文とテンプレート
ディレクター・プロデューサーの職務経歴書は、自分が手を動かした成果物ではなく、案件をどう成立させたかで読まれます。採用担当者が見るのは、扱った予算規模と案件本数、スケジュールと品質をどう握ったか、カメラマンやライター、デザイナー、制作会社といった外部パートナーをどう手配し、発注から検収までをどう管理したかです。予算内で着地させた実績を数字で書くことが求められます。

ディレクター・プロデューサーの職務経歴書で押さえる3つのポイント
① 予算規模と案件本数で経験を示す
「Web制作のディレクションを担当」だけでは規模が分かりません。「1案件300万〜1,500万円のコーポレートサイト制作を年8本」「月額50万円の運用案件を常時6社担当」「総予算3,000万円の展示会プロジェクトでプロデューサーを担当」のように、単価、本数、同時進行数を書きます。粗利率や受注継続率まで書ければ、事業目線があると評価されます。
② 外部パートナーの手配と発注管理を書く
座組みを作る力はこの職種の中核です。「カメラマン、スタイリスト、ライター、コーダーなど案件ごとに外部4〜8名を選定・発注」「相見積もりを3社から取得し、仕様と納期で比較して発注先を決定」「発注書の作成から検収、請求処理まで担当」のように、選定基準、契約と支払いの手続き、トラブル時の対応まで書くと任せられる範囲が伝わります。
③ 進行管理は遅延と仕様変更への対応で語る
順調だった案件より、崩れかけた案件をどう戻したかが評価されます。「撮影が荒天で1日延びた際に編集工程を組み直し、公開日を守った」「仕様追加の要望に対し、影響する工数と費用を提示して別フェーズへ切り分けた」のように、原因、判断、結果を書きます。ガントチャート、課題管理表、週次定例といった管理の型も添えてください。
そのまま使える例文
職務要約の例文
株式会社〇〇(Web制作会社)にて、6年間ディレクターとして勤務してまいりました。1案件300万〜1,500万円のコーポレートサイトおよび採用サイトの制作を年8本前後、常時4〜5案件を同時に進行しております。要件のヒアリングから見積もり作成、デザイナーやカメラマンなど外部を含む6名前後の座組みの編成、公開後の運用提案までを担当し、直近2年は納期遵守率100%を維持しております。
業務内容・実績の例文
1案件300万〜1,500万円のコーポレートサイト制作を年8本担当。要件整理から見積もり、公開後の運用提案まで進行しました。 案件ごとにカメラマンやライターなど外部4〜8名を選定・発注。相見積もりを3社から取得し、仕様と納期を比較して発注先を決定しました。 撮影日が荒天で延期した際に編集工程を組み直し、追加費用を発生させることなく当初の公開日を守り、クライアントの合意も得ました。 週次定例と課題管理表を整備し、仕様追加12件を工数と費用に換算して提示。別フェーズへ切り分け、予算内での着地を実現しました。
活かせる経験・知識・技術の例文
見積もり作成・予算管理(1案件300万〜1,500万円) 外部パートナーの選定・発注・検収の実務 ガントチャートと課題管理表での進行管理 クライアント定例の進行と要件の合意形成
自己PRの例文
前職では、公開直前の仕様追加によって残業と追加コストが常態化していました。そこで要件確定時に、今回やることとやらないことを一覧にして必ず書面で合意し、追加要望は工数と費用を24時間以内に提示する運用へ変えました。その結果、担当案件の追加対応は年間30件から9件に減り、外注費の超過をゼロにしたうえで納期遵守率100%を2年継続できました。関係者全員が同じ前提で動ける状態をつくることが私の強みです。貴社でも段取りの前倒しで、健全な進行を実現いたします。
よくある惜しい書き方と、その直し方
惜しいプロジェクトの進行管理を幅広く担当しました。
直した例1案件300万〜1,500万円のサイト制作を常時4〜5本同時進行し、納期遵守率100%を2年継続しました。
「幅広く」では規模も責任範囲も伝わりません。案件単価、同時進行数、納期や予算の達成状況を数字で書くことで、どのクラスの案件を任せられるか、単独で走り切れるかを採用担当者が判断できます。粗利や継続率まで書ければさらに強い材料です。
惜しい外部の協力会社とうまく連携しました。
直した例案件ごとに外部4〜8名を選定し、相見積もり3社の比較から発注書の作成、検収までを担当しました。
連携の良し悪しは主観です。何人をどう選び、相見積もりや発注書、検収といった手続きのどこまでを自分で処理したかを書くことで、社内に引き継げる実務スキルとして伝わり、即戦力だと判断されます。トラブル時の対応まで書くと信頼されます。
よくある質問
未経験からディレクターを目指すには何を書けばいいですか?
職種が違っても、期限と予算のある仕事をまとめた経験は評価されます。店舗での販促企画、イベント運営、社内研修の企画などで、関係者の人数、期間、費用、結果を書いてください。制作の基礎知識や使用ツールを学んでいる点を添えると、アシスタント職から採用されやすくなります。
デザイナーや編集者からの職種転換はどう書きますか?
制作スキルに加えて、進行に関わった部分を切り出します。スケジュールの作成、外注先への指示、クライアントへの提案同席、見積もりの根拠づくりなどが該当します。自分が作ったものだけでなく、他の人に作ってもらった案件の本数と人数を書くと転換の実績になります。
ディレクターとプロデューサーの書き分けはどうしますか?
ディレクターは品質と進行の責任、プロデューサーは受注と予算、座組み全体の責任という整理で書きます。両方を兼ねていた場合は案件ごとに立場を明記し、プロデューサー案件では受注金額と粗利、ディレクター案件では体制人数と納期の達成を書いてください。
