履歴書の性別欄の書き方。未記入や任意の場合の対応方法
2021年に厚生労働省が新たな履歴書様式例を公表し、性別欄は任意記載となりました。これにより、応募者は自身の判断で性別の記載を選択できるようになっています。しかし、現在も企業によっては旧来の様式を指定する場合もあり、未記載で不利にならないか不安に感じる方もいるでしょう。本記事では、履歴書の性別欄の基本的な考え方から、様式による違い、企業から記載を求められた場合の対応方法まで具体的に解説します。

結論として性別欄は任意記載が基本
履歴書の性別欄は、記載しなくても問題ありません。厚生労働省が推奨する様式例では任意記載となっており、空欄のまま、あるいは「未回答」と記載して提出することが可能です。これは、応募者のプライバシー保護や、性自認の多様性に配慮する社会的な流れを反映したものです。性別によって応募機会が制限されるべきではないという考え方が基本となります。
多くの企業は、採用選考において応募者の能力や経験、スキルを重視しています。そのため、性別欄が未記載であることを理由に、直ちに選考で不利になる可能性は低いと考えられます。性別の記載有無よりも、職務経歴や自己PRの内容を充実させることの方が重要です。自信を持って、ご自身の判断で記載するかどうかを決めましょう。
厚生労働省の履歴書様式について
厚生労働省は2021年に、新たな履歴書様式例を公表しました。この様式例では、従来の「男・女」を選択する形式の性別欄が廃止され、任意で記入する欄に変更されています。これは、応募者の基本的人権を尊重し、本人の適性や能力に基づいた公正な選考を行うことを目的としています。
この様式はあくまで「例」であり、企業に対して使用を強制するものではありません。しかし、国が推奨する標準的な様式として、多くの企業が参考にしています。現在、市販されている履歴書やWebサイトでダウンロードできるテンプレートも、この新様式に準拠したものが増えています。
企業指定の様式に性別欄がある場合
応募先の企業が独自の履歴書様式を用意しており、そこに「男・女」を選択する形式の性別欄が設けられている場合もあります。まず、その欄が必須項目かどうかを確認しましょう。Web応募フォームなどで必須(*印など)になっていなければ、空欄のまま提出することも選択肢の一つです。
もし記載に抵抗がある場合は、空欄で提出することも可能です。その場合、面接などで質問される可能性も考慮し、個人のプライバシーに関する考えとして簡潔に説明できるよう準備しておくと安心です。ただし、企業の方針を尊重し、可能な範囲で協力的な姿勢を示すことも円滑な選考につながります。
性別欄の具体的な書き方・空欄の仕方
性別を記載する場合、様式に従って「男」または「女」に丸をつけたり、記入したりします。任意記載欄で記載しないことを選ぶ場合、空欄のまま提出する方法と、「未回答」と明記する方法があります。どちらの方法でも評価に大きな差はありません。
空欄のままだと単なる記入漏れと判断される可能性も考えられます。そのため、意図的に記載しないことを明確に伝えたい場合は、「未回答」と記載する方が丁寧な印象を与えやすいでしょう。どちらを選択するかは、ご自身の考えに合わせて判断してください。
性別:未回答
性別未記載で選考が不利になるか
性別を記載しないことが、直接的な不採用の理由になる可能性は低いと言えます。男女雇用機会均等法では、性別を理由とした採用差別は禁止されています。そのため、多くの企業は性別情報ではなく、応募者の能力や経験、人柄を客観的に評価しようと努めています。
ただし、ごく一部の企業では、旧来の慣習から記載を求める場合も考えられます。もし性別の未記載について面接で質問された際は、過度に身構えず、プライバシーに関する考えとして簡潔に伝えましょう。選考への影響を過度に心配するよりも、自身の強みをアピールすることに集中するのが得策です。
性別以外の情報で自身を伝える
採用担当者が最も知りたいのは、応募者が入社後にどのような活躍をしてくれるかです。性別欄の記載有無にかかわらず、職務経歴書や自己PR欄で、これまでの実績や貢献できることを具体的に示すことが最も重要です。実績は数値を用いて客観的に示しましょう。
例えば、リーダーシップを発揮した経験や、チームで協調性を保ちながら目標達成したエピソードなどを盛り込むことで、性別情報以上にあなたの人物像を効果的に伝えることができます。応募書類全体で一貫性のあるアピールを心がけ、あなた自身の魅力を最大限に伝えましょう。
よくある質問
トランスジェンダーです。性別欄はどう書けばよいですか?
ご自身の判断で記載方法を選択できます。任意記載欄であれば「未回答」とするか空欄が選択肢です。企業指定の様式で選択が必須の場合は、ご自身が最も納得できる形で記載するか、空欄で提出し、必要に応じて面接で説明することも考えられます。重要なのは、ご自身が安心して選考に臨めることです。
応募先企業から性別を記載するよう指示されました。
企業から明確な指示があった場合、それに従うのが円滑な対応です。もし記載に強い抵抗がある場合は、その旨を正直に伝えることも一つの方法ですが、選考プロセスに影響する可能性も考慮する必要があります。応募の意思が強い場合は、指示に従い選考に進むのが現実的な選択となることが多いでしょう。
性別欄自体がない履歴書を使っても問題ないですか?
問題ありません。厚生労働省の様式例でも性別欄は任意記載となっており、性別欄がない履歴書を使用することは合理的です。企業が様式を指定していない限り、どの履歴書を使用するかは応募者の自由であり、それが理由で不利になることは考えにくいです。自身の経歴を最もアピールしやすい様式を選びましょう。
