とび・土工・解体の職務経歴書の書き方|例文とテンプレート
とび・土工・解体の職務経歴書は、保有する技能講習・特別教育と、扱ってきた足場や解体の種類で評価が決まります。採用担当者は、くさび緊結式か枠組足場か、鉄骨の建方まで対応できるか、解体では内装解体か構造躯体まで踏み込めるかを見ています。資格の正式名称と取得年、施工した現場の構造・規模、そして職長としての安全管理の実績を漏れなく書きましょう。

とび・土工・解体の職務経歴書で押さえる3つのポイント
① 資格は正式名称と取得年で全部書く
この職種は資格が任される作業の範囲を直接決めます。足場の組立て等作業主任者、玉掛け技能講習、車両系建設機械(解体用)運転技能講習、高所作業車運転技能講習、フルハーネス型墜落制止用器具特別教育、石綿作業主任者、職長・安全衛生責任者教育まで、取得年を添えて並べましょう。資格の組み合わせで、現場で一人何役こなせるかが判断されます。
② 足場・解体の工法と現場規模を書く
「くさび緊結式足場を6階建てマンションの外周に架設」「鉄骨造3階建ての建方を5名班で担当」「RC造2階建て延床400㎡の構造解体を圧砕機で施工」のように、工法、構造、階数、延べ架設面積で規模を示します。躯体とび、鉄骨とび、重量とびのどれを主にやってきたかを書き分けると、入場後に任せられる作業が明確になります。
③ 安全管理と近隣配慮の実績を示す
高所作業と重機作業が中心の職種では、安全の実績が最大の評価材料です。「班8名の職長として無災害記録3年を継続」「毎朝のKY活動で当日の墜落リスクを共有し、フルハーネスの二丁掛けを徹底」といった具体的な運用を書きましょう。解体では、石綿の事前調査結果の確認、散水と防音パネルによる粉じん・騒音対策、マニフェストによる分別管理まで書くと信頼されます。
そのまま使える例文
職務要約の例文
株式会社〇〇工業にて8年間、とび職として足場の架設・解体および鉄骨建方に従事してまいりました。くさび緊結式足場と枠組足場の架設を中心に、低層住宅から6階建てマンションまで年間30現場程度を担当し、直近3年は班8名の職長として安全管理と施工手順の指示を担っております。足場の組立て等作業主任者、玉掛け技能講習、職長・安全衛生責任者教育を修了し、無災害記録を3年継続しております。
業務内容・実績の例文
6階建てマンションの外部足場をくさび緊結式で施工し、延べ架設面積2,000㎡の架設から解体までを5名班の職長として担当しました。 鉄骨造3階建ての建方で移動式クレーンの合図と玉掛けを担当し、柱・梁の建入れ直しから高力ボルトの本締めまでを工程どおり完了させました。 RC造2階建て延床400㎡の構造解体で、圧砕機による解体とミニ油圧ショベルでの積込みを担当し、散水と防音パネルで粉じん・騒音対策を実施しました。 内装解体の着工前に石綿含有建材の事前調査結果を確認し、隔離養生と湿潤化を徹底したうえで、廃棄物を品目別に分別しマニフェストで管理しました。
活かせる経験・知識・技術の例文
足場の組立て等作業主任者(2020年取得) 玉掛け技能講習、高所作業車運転技能講習 車両系建設機械(解体用)運転技能講習 石綿作業主任者、フルハーネス型特別教育修了
自己PRの例文
前職では、敷地に余裕のない住宅密集地の現場を多く担当しました。搬入経路が狭く資材を一度に置けないため、前日のうちに架設の段取りと荷揚げ順を図面に書き出し、朝礼で班員へ手順を共有してから着手する進め方を定着させました。これにより手待ち時間が減り、6階建ての外部足場を予定より1日早く架け終えた現場もあります。職長としては、毎朝のKY活動で当日の墜落と飛来落下のリスクを全員で確認し、無災害記録を3年継続しております。この段取りと安全の両立を、貴社の現場でも続けてまいります。
よくある惜しい書き方と、その直し方
惜しい足場の組立て・解体を担当していました。
直した例くさび緊結式足場で6階建てマンションの外部足場(延べ架設面積2,000㎡)の架設・解体を5名班で担当しました。
足場は工法と建物の高さで難易度がまったく違います。くさび緊結式か枠組足場か、何階建ての建物で、延べ架設面積がどれだけあり、何名の班で施工したのかを書くことで、入場初日から任せられる作業の範囲が判断できます。
惜しい資格をいくつか持っています。
直した例足場の組立て等作業主任者、玉掛け技能講習、車両系建設機械(解体用)運転技能講習を修了しています(いずれも2020年以降に取得)。
この職種では資格名そのものが業務範囲の証明です。省略すると、作業主任者として選任できるのか、重機に乗れるのかが分からず評価されません。正式名称と取得年を並べ、現場で何を任せられるかが一目で分かる形にしましょう。
よくある質問
未経験からとび職や解体工になれますか?
なれます。多くの会社が未経験者を手元作業から採用し、入社後にフルハーネス型特別教育や玉掛け技能講習を会社負担で受講させています。職務経歴書には、体力を使う仕事の経験、早朝からの勤務が可能なこと、普通自動車免許の有無を書きましょう。高所への適性は面接で正直に伝えて問題ありません。
一人親方や常用での経験も職務経歴書に書けますか?
書けます。常用で入っていた元請の種類、担当した工種、1か月あたりの稼働日数を書けば、経験の厚みは十分に伝わります。会社名を出しにくい場合は「大手ゼネコン現場へ常用で入場」のように表記し、現場の構造・規模と担当作業で具体性を出してください。
解体でアスベストの知識はどこまで求められますか?
解体・改修では着工前の石綿含有建材の事前調査が義務づけられており、現場では有無の確認、隔離養生、湿潤化の徹底が求められます。職務経歴書に石綿作業主任者や建築物石綿含有建材調査者の資格、除去作業の経験を書くと、対応できる現場の幅が広いと評価されます。
