施工管理(設備・電気)の職務経歴書の書き方|例文とテンプレート
設備・電気の施工管理の職務経歴書は、建築の施工管理とは見られる点が違います。採用担当者は、空調・衛生・電気のどの設備を、どの用途・規模の建物で担当したか、そして躯体や内装など他業種とどう納まりを調整し、試運転調整から官庁検査まで通したかを見ています。保有する施工管理技士の種別と、担当した設備工事金額・工期まで具体的に書きましょう。

施工管理(設備・電気)の職務経歴書で押さえる3つのポイント
① 担当設備と建物の用途・規模を書く
「空調(ダクト・空調機)」「衛生(給排水・衛生器具)」「電気(受変電・幹線・弱電)」のどれを担当したかを分けて書きます。そのうえで「延床12,000㎡のオフィスビル新築、設備工事金額3億円、工期14か月」のように用途・規模・金額・工期を添えます。新築か改修か、営業しながらの居ながら工事かどうかも、現場の難易度が伝わる重要な情報です。
② 他業種との納まり調整の実績を示す
設備施工管理の中心業務は、躯体・内装・他設備との取り合い調整です。「総合図をもとに週1回の業者間調整会議を主催し、天井内のダクト・配管・ケーブルラックの納まりを決定」「躯体工事に先行してスリーブとインサートの位置を図面化し、はつり工事をゼロに抑えた」など、調整の進め方と防いだ手戻りを書くと、現場を仕切れる人だと評価されます。
③ 試運転調整と各種検査の対応を明記
設備工事は引き渡し前の試運転調整で仕上がりが決まります。「各室の風量測定と調整を120か所実施し、設計風量比±10%以内に収めた」「受変電設備の絶縁抵抗測定と保護継電器試験に立ち会い、官庁検査を指摘ゼロで通過した」といった実績を書きましょう。消防検査、保健所検査など立ち会った検査の種類を並べると、対応できる範囲の広さが伝わります。
そのまま使える例文
職務要約の例文
株式会社〇〇設備にて7年間、建築設備の施工管理に従事してまいりました。オフィスビルや商業施設の新築・改修案件で空調・給排水衛生設備を担当し、施工図のチェック、協力会社10社の工程管理、建築および電気との納まり調整を行っております。直近は設備工事金額3億円・工期14か月の新築案件を主任として担当し、試運転調整から消防検査までを指摘ゼロで完了させました。1級管工事施工管理技士を保有しております。
業務内容・実績の例文
延床12,000㎡のオフィスビル新築工事で、空調・給排水衛生設備工事(工事金額3億円・工期14か月)の施工管理を主任として担当しました。 総合図をもとに週1回の業者間調整会議を主催し、天井内のダクト・配管・ケーブルラックの納まりを着工前に確定させ、手戻り工事をゼロに抑えました。 引き渡し前の試運転調整で各室の風量測定を120か所実施し、設計風量比±10%以内へ調整したうえで、消防検査と施主検査に立ち会いました。 営業中の商業施設の居ながら改修で、22時から翌6時の夜間作業計画を立案し、店舗を休業させずにパッケージ空調機12台の更新を完了させました。
活かせる経験・知識・技術の例文
1級管工事施工管理技士、2級電気工事施工管理技士 消防設備士乙種第4類、第二種電気工事士 AutoCADでの施工図・総合図のチェック 風量測定・絶縁抵抗測定など試運転調整の実務
自己PRの例文
前職では、天井内の納まりが決まらないまま施工が先行し、後から配管とダクトが干渉する手戻りが常態化していました。そこで着工前に総合図を作成し、建築・内装・電気の担当者を集めた調整会議を週1回主催して、天井内の高さ方向の優先順位をその場で決める運用に変えました。結果として、担当現場では天井内のはつりややり直し工事をゼロに抑え、工期を10日前倒しで引き渡しております。図面の段階で干渉を潰し切る進め方は、どの用途の建物でも通用すると考えております。この調整力を貴社の案件でも発揮いたします。
よくある惜しい書き方と、その直し方
惜しい設備工事の施工管理を担当し、工程・安全・品質を管理しました。
直した例延床12,000㎡のオフィスビル新築で、空調・衛生設備工事3億円を担当し、協力会社10社の工程調整と試運転調整を行いました。
工程・安全・品質の管理はすべての施工管理者が担う業務のため、それだけでは経験の中身が伝わりません。設備の種別、建物の用途と規模、工事金額、まとめた協力会社の数を書くことで、任せられる現場の大きさが判断できます。
惜しい他業種との調整を頑張りました。
直した例総合図をもとに週1回の業者間調整会議を主催し、天井内の納まりを着工前に確定させ、手戻り工事をゼロに抑えました。
設備施工管理では調整そのものが成果物です。誰と、どの図面を使い、どの頻度で会議を開き、何を決めたのかという進め方と、それによって防いだ手戻りの内容まで書くことで、現場を動かして工程を守れる実力が具体的に伝わります。
よくある質問
電気工事の職人から設備の施工管理へ転職できますか?
できます。施工手順と納まりを体で理解していることは、施工管理として大きな強みになります。職務経歴書には、担当した工種と物件の用途・規模、読んできた図面の種類、職長や安全衛生責任者としての経験を書きましょう。2級電気工事施工管理技士などの受験計画を併記すると、意欲まで伝わります。
建築の施工管理と設備の施工管理は書き分けが必要ですか?
必要です。建築側は躯体や仕上げの工程が中心ですが、設備側は空調・衛生・電気の系統ごとの施工と、他業種との取り合い調整、試運転調整が評価の軸になります。担当した設備の種別、系統の規模(空調機の台数、受変電容量など)、立ち会った検査の種類を具体的に書いてください。
施工管理技士の資格がまだありません。不利になりますか?
実務経験があれば応募できる求人は多くあります。資格は配置技術者として現場に立つために必要になるため、受験資格を満たす年月と受験予定年度を職務経歴書に明記しましょう。あわせて第二種電気工事士や消防設備士など、取得済みの関連資格を並べると評価につながります。
