医療・医薬品の営業の職務経歴書の書き方|例文とテンプレート
医療・医薬品の営業(MR)の職務経歴書は、売上の数字と同じくらい「情報提供の質」が見られます。担当施設の規模(病床数・標榜科)、面会できた医師の役職、院内説明会や講演会の開催数、副作用情報を収集して社内へ報告した実績は、医薬品の適正使用を担う職種ならではの評価項目です。薬価改定や後発品への切り替えという逆風の中で処方をどう維持したかまで書くことで、実力が正確に伝わります。

医療・医薬品の営業の職務経歴書で押さえる3つのポイント
① 担当エリア・施設と面会実績を役職別に書く
「関東エリア担当」だけでは規模が伝わりません。「300床規模の急性期病院3施設と診療所45軒を担当、循環器内科と腎臓内科が中心」のように、施設数、病床数、標榜科を書きましょう。面会についても「月間の医師面会80件、うち部長職以上20件」「医局説明会を月4回実施」と役職別に示すと、キーパーソンへ届く動き方ができる人だと判断されます。卸(特約店)のMSとの同行件数も実績になります。
② 説明会・講演会の企画運営を実績として書く
MRの仕事には、院内説明会の開催や、演者を依頼する講演会の運営が含まれます。「自社製品の院内説明会を年間42回開催、延べ参加医師210名」「地域の医師会向け講演会を年2回企画し、座長・演者の依頼から当日運営まで担当」のように、回数と参加規模、自分の担当範囲を書きましょう。プロモーションコードや透明性ガイドラインを守って運用した点も、あわせて記載します。
③ 適正使用と安全性情報の取り扱いに触れる
処方を増やすだけの営業は評価されません。「添付文書の改訂時に担当全施設へ2週間以内の情報提供を完了」「市販直後調査の期間中、医師からの副作用情報を12件収集し社内の安全性管理部門へ報告」といった実績を書きましょう。医薬品の適正使用に責任を持つ姿勢が伝わります。MR認定証の有無、GVPやプロモーションコードに関する社内研修の受講歴も明記してください。
そのまま使える例文
職務要約の例文
株式会社〇〇製薬にて5年間、MRとして循環器領域を担当してまいりました。300床規模の急性期病院3施設と診療所45軒を受け持ち、月間の医師面会は約80件、うち部長職以上への面会が20件です。院内説明会は年間42回を開催し、担当製品の売上は前年比112%を達成しました。後発品への切り替えが進む環境下でも、適正使用情報の提供を軸に処方の維持に努めております。MR認定証を保有し、市販直後調査における副作用情報の収集も担当しております。
業務内容・実績の例文
300床規模の急性期病院3施設と診療所45軒を担当。循環器内科・腎臓内科を中心に、月間約80件の医師面会と月4回の医局説明会を実施しました。 担当製品の院内説明会を年間42回開催し、延べ210名の医師が参加。適正使用の情報提供を通じ、新たに処方を開始した施設を年間で8施設増やしました。 地域の医師会向け講演会を年2回企画し、演者の依頼から会場手配、当日運営まで担当。透明性ガイドラインに沿って記録を管理しました。 添付文書の改訂時には担当全施設へ2週間以内に情報提供を完了。市販直後調査の期間中は副作用情報12件を収集し、安全性管理部門へ報告しました。
活かせる経験・知識・技術の例文
MR認定証/GVP・プロモーションコードに関する社内研修 修了 循環器・腎臓領域の疾患知識と学会ガイドラインの読解 院内説明会・講演会の企画運営(年間42回の開催実績) 卸(特約店)MSとの同行訪問および納入状況の確認・調整
自己PRの例文
私の強みは、処方の依頼ではなく情報の提供で信頼を積み上げてきたことです。担当していた循環器領域では後発品への切り替えが進み、面会そのものを断られる場面が増えていました。そこで面会時間を3分と区切り、学会ガイドラインの改訂点と自社製品の位置づけだけを伝え、詳細は院内説明会で扱う進め方へ切り替えました。結果として月間の医師面会80件を維持し、説明会は年間42回、新たに処方を開始した施設は8施設増えています。添付文書の改訂時には担当全施設へ2週間以内の情報提供を完了させました。貴社でも適正使用を前提とした情報提供で、医療機関との関係を築いてまいります。
よくある惜しい書き方と、その直し方
惜しい医師との信頼関係を大切にし、良好な関係を築いてきました。
直した例面会を3分に区切り学会ガイドラインの改訂点を優先して伝える運用に変え、部長職以上への月間面会20件を確保しました。
「信頼関係」はMRの書類で最も多く使われる言葉で、それだけでは行動が見えません。どの情報を、どの役職の医師へ、どの頻度で届けたのかを書くことで、担当施設が変わっても同じ成果を出せる人だと判断されます。
惜しい担当エリアの売上を伸ばすことができました。
直した例担当製品の売上は前年比112%。薬価改定による単価下落の中で、新規に処方を開始した施設を8施設増やしました。
医薬品の売上は薬価改定や採用品目の変更に左右されるため、金額の増減だけでは実力を測れません。前年比に加えて、処方開始施設数のように自分の活動が直接つくった指標を添えると、貢献の中身が正確に伝わります。
よくある質問
MRは未経験ですが転職できますか?資格は必要ですか?
転職できます。MR認定証は業務に必須の国家資格ではなく、入社後に製薬企業の教育研修とMR認定試験を経て取得するのが一般的です。未経験の場合は、無形商材の法人営業経験、医療機関を訪問した経験、理系分野の学習歴を書きましょう。医療機器やコントラクトMR(CSO)から入るルートもあります。
コントラクトMR(CSO)の経験は評価されますか?
評価されます。書類には、派遣先の製薬企業名を伏せたうえで、担当領域、担当施設数、プロジェクト期間、担当製品の種類を明記してください。複数領域を経験している場合は、新発売品の立ち上げに関わったかどうかが重要な判断材料になるため、担当したフェーズもあわせて書きましょう。
担当領域が変わると実績は評価されにくいですか?
領域が変わっても、施設へのアプローチ方法と情報提供の設計は共通です。書類では領域特有の知識より、「新規採用のために院内のどの手続きを踏んだか」「薬事審議会に向けて誰と何を準備したか」という動き方を書いてください。新しい領域の知識を何カ月で立ち上げたかの実績も有効です。
