化学・薬品・素材の職務経歴書の書き方|例文とテンプレート

化学・薬品・素材の職務経歴書は、扱った物質と設備、そして守ってきた基準で読まれます。採用担当者は、危険物取扱者の種類と甲乙の別、反応釜や蒸留塔でのバッチ運転の経験、DCSによる監視ができるか、医薬品や食品添加物であればGMPと手順書(SOP)の運用、逸脱時の報告手順までを見ています。収率や純度、不良ロット率を添えると、品質を保ったまま量を作れる人だと伝わります。

化学・薬品・素材の職務経歴書をつくる(無料)登録不要・そのままPDFでダウンロードできます
職務経歴書(編年体式)の記入例
職務経歴書(編年体式)の記入例。この様式はWord・Excel・PDFで無料ダウンロードできます。

化学・薬品・素材の職務経歴書で押さえる3つのポイント

① 物質・設備・製造方式を明記する

「化学工場で勤務」では判断できません。「有機溶剤を用いた医薬品中間体を2,000Lのグラスライニング反応釜でバッチ運転」「樹脂の押出成形を連続運転で1日8トン」のように、扱った物質、設備の容量と材質、バッチか連続かを書きます。仕込み、反応、晶析、ろ過、乾燥、充填のうちどの工程を担当したかも分けて記載してください。

② 資格は種類と甲乙まで正確に書く

この業界では資格が配属を左右します。危険物取扱者は甲種か乙種第4類かで扱える物質が変わるため、種類と取得年を明記します。高圧ガス製造保安責任者、公害防止管理者(水質・大気)、有機溶剤作業主任者、特定化学物質作業主任者、エネルギー管理士なども、選任された経験があれば「選任者として3年」のように書いてください。

③ 品質基準と逸脱対応を書く

GMP対象の製造所では、手順書どおりに作業し、記録を残し、逸脱が起きたら報告する流れが徹底されています。「製造指図記録書に基づく作業と記録、ダブルチェックの実施」「逸脱発生時の一次報告とCAPAの原因調査に参加」「HPLCとGCで純度99.5%以上を確認」のように基準値と自分の関与を書き、収率改善があれば数字で示します。

そのまま使える例文

職務要約の例文

株式会社〇〇の化学工場にて、6年間、医薬品中間体の製造に従事してまいりました。2,000Lのグラスライニング反応釜を用いたバッチ運転を担当し、仕込みから反応、晶析、遠心ろ過、乾燥までの一連の工程をDCSと現場操作の両面で管理しております。危険物取扱者甲種と有機溶剤作業主任者を保有し、GMPに基づく製造指図記録書の運用と逸脱時の一次報告にも対応してまいりました。

業務内容・実績の例文

2,000Lのグラスライニング反応釜でのバッチ運転を担当し、仕込みから晶析、遠心ろ過、乾燥まで1バッチ36時間の工程を管理しました。
DCSでの温度・圧力監視と現場パトロールを3交替体制で実施し、異常値の一次判断と保全部門への連絡手順を手順書として整備しました。
晶析工程の冷却速度と撹拌条件を手順書で固定し、収率を82%から88%へ改善。純度はHPLCで全バッチ99.5%以上を維持しました。
GMPに基づく製造指図記録書の記入とダブルチェックを毎バッチ担当し、逸脱発生時は一次報告とCAPAの原因調査に参加しました。

活かせる経験・知識・技術の例文

危険物取扱者甲種、有機溶剤作業主任者
反応釜でのバッチ運転(2,000L・3交替)
DCSによる温度・圧力監視と異常時の一次対応
GMP下での製造指図記録書の運用と逸脱報告

自己PRの例文

前職では、同じ品目でもバッチごとに収率が5%以上ばらつくことが課題でした。過去50バッチの記録を洗い出したところ、晶析工程の冷却速度と撹拌回転数が作業者によって異なることを特定しました。そこで条件を数値で固定した手順書へ改訂し、作業者全員への教育を実施した結果、収率は平均82%から88%へ改善し、ばらつきも2%以内に収まりました。安全と品質の基準を守りながら、記録から原因を突き止めて標準化することが私の強みです。
例文を見ながらつくる(無料)入力内容はこの端末に自動保存されます

よくある惜しい書き方と、その直し方

惜しい化学工場で製造オペレーターをしていました。

直した例医薬品中間体を2,000Lの反応釜でバッチ運転し、仕込みから乾燥までを3交替で担当していました。

「化学工場」では、扱う物質も設備も運転方式も分かりません。製品の種類、設備の容量と材質、バッチか連続か、担当した工程を書くことで、応募先の設備にどれだけ近い経験かが判断できます。取り扱った危険物の類まで添えてください。

惜しい危険物の資格を持っています。

直した例危険物取扱者甲種(2021年取得)を保有し、第4類の有機溶剤を扱う工程で保安業務を担当していました。

危険物取扱者は種類によって扱える物質と選任できる業務が変わります。甲種か乙種第何類かと取得年、実際に資格を使った業務内容まで書くことで、保安要員として配置できるかの判断材料になります。講習の修了歴も合わせて記載してください。

よくある質問

未経験から化学・薬品の製造職に就けますか?

交替勤務のオペレーターは未経験採用が多く、入社後に設備と手順を教わります。職務経歴書には、手順書どおりに作業した経験、記録を正確に残した経験、3交替への対応可否を書いてください。危険物取扱者乙種第4類は独学で取得でき、書類選考で有利になります。

分析や品質管理の経験は製造職でも書いたほうがいいですか?

書いてください。HPLCやGC、滴定、水分測定などで規格値を判定した経験は、製造現場での中間品の確認に直結します。使用した機器名、1日あたりの検体数、判定した規格項目を具体的に書くと、品質管理部門と製造部門のどちらにも配置できる人材として評価されます。

GMPの経験がない場合、医薬品メーカーへの転職は難しいですか?

食品や化粧品の工場で、手順書に基づく作業と記録、逸脱時の報告を経験していれば応募できます。GMPは手順を守り記録で証明する考え方が中心のため、これまでの記録管理やダブルチェックの実務を書いてください。入社後にGMP教育を受ける前提の求人も多くあります。

他の職種の書き方