医師の職務経歴書の書き方|例文とテンプレート

医師の職務経歴書は、医師免許と臨床研修修了の事実を前提に、標榜科ごとの実績で読まれます。採用側は、専門医資格の有無、外来・入院の担当患者数、手術や検査の症例数、当直やオンコールの対応可否を見ています。常勤か非常勤か、病床規模や救急告示の有無といった勤務環境まで書くことで、自院の診療体制に組み込めるかが判断できます。学会発表や論文も評価対象です。

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職務経歴書(編年体式)の記入例
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医師の職務経歴書で押さえる3つのポイント

① 免許・研修修了・専門医資格を冒頭に整理する

医師免許の取得年と登録番号の有無、臨床研修修了登録証、保険医登録の状況を最初に書いてください。その上で、日本専門医機構または各学会の専門医・指導医資格を、認定年とともに列挙します。標榜科とサブスペシャルティ、たとえば内科のうち消化器内科か循環器内科かまで明記してください。医学博士号、麻酔科標榜医、産業医、身体障害者福祉法指定医などの資格も、配置可能な業務を広げる材料になります。

② 症例数と手技を数字で書く

医師の実力は症例数で示されます。「上部消化管内視鏡を年間約500件、下部内視鏡を約250件」「腹腔鏡下胆嚢摘出術を術者として年間30件、助手として40件」のように、手技名と件数、術者か助手かを分けて書いてください。外来であれば1日の担当患者数、病棟であれば受け持ち患者数と平均在院日数を記載します。施設の病床数、救急指定の区分、DPC対象かどうかも添えると、経験の質が伝わります。

③ 当直・オンコールと働き方の条件を明示する

採用側が最も知りたい条件の一つが、当直とオンコールへの対応可否です。前職での当直回数(月4回など)、オンコールの頻度、救急搬送の受け入れ件数を書いてください。その上で、希望する勤務形態を正直に記載します。常勤か非常勤か、外勤やアルバイト当直を継続したいか、時短や当直免除を希望するかを明確にしておくと、入職後の条件の食い違いを防げます。

そのまま使える例文

職務要約の例文

医師免許を取得後、大学病院および地域中核病院にて消化器内科を専門に10年間従事してまいりました。日本内科学会認定内科医および日本消化器内視鏡学会専門医を取得し、上部消化管内視鏡を年間約500件、下部消化管内視鏡を約250件担当しております。外来は1日約40名、病棟は常時15名前後を受け持ち、当直は月4回対応してまいりました。

業務内容・実績の例文

消化器内科の外来を週4コマ担当し、1日平均40名を診療。上部内視鏡を年間約500件、下部内視鏡を約250件実施しました。
病床数400床の急性期病院にて入院患者を常時15名前後受け持ち、消化管出血や急性胆管炎などの救急症例にも対応いたしました。
二次救急告示病院の当直を月4回担当し、夜間の救急搬送の受け入れ、他科の当直医からのコンサルト対応、翌朝の申し送りまで行いました。
初期研修医2名と後期研修医1名の指導を担当し、上部消化管内視鏡の基本手技と症例プレゼンテーションの作成指導にあたりました。

活かせる経験・知識・技術の例文

医師免許(2015年取得)、臨床研修修了、保険医登録済
日本内科学会認定内科医、日本消化器内視鏡学会専門医
上部・下部消化管内視鏡、ポリペクトミー、止血処置
二次救急の当直対応(月4回)、初期研修医の指導経験

自己PRの例文

これまで急性期病院で消化器内科の診療に携わり、内視鏡検査と救急対応を軸に経験を積んでまいりました。特に注力したのは、検査枠の運用改善です。緊急内視鏡の依頼が重なり予定検査が遅延していた状況に対し、午前枠に緊急用の1枠を確保する運用を提案し、予定検査の当日中止を月8件から2件に減らしました。また初期研修医の指導にあたり、前処置から挿入までの手順書を作成しています。日々の診療に加えて診療体制の改善にも関わる姿勢で、貴院の消化器診療に貢献いたします。
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よくある惜しい書き方と、その直し方

惜しい内視鏡検査を多数経験しております。

直した例上部消化管内視鏡を年間約500件、下部消化管内視鏡を約250件実施し、ポリペクトミーと止血処置も担当しておりました。

多数という表現では技量を判断できません。手技ごとの年間件数と、処置の内容まで書くことで、着任後に週あたり何件の検査枠を任せられるかが具体的に見積もれるようになり、勤務条件や報酬面の交渉もしやすくなります。

惜しい当直も問題なく対応できます。

直した例二次救急告示病院にて月4回の当直を担当し、夜間の救急搬送受け入れと他科からのコンサルト対応を行っておりました。

対応できますという言葉だけでは、どの水準の当直を指すのかが分かりません。施設の救急区分、月あたりの回数、実際に担った業務内容まで書くと、自院の当直体制にそのまま組み込めるかどうかが確実に判断できます。

よくある質問

医師免許がなくても医療の現場で働く方法はありますか。

診療行為には医師免許が必須で、医学部での6年間の課程と国家試験合格が必要です。学士編入という道もあります。免許取得以外で医療に関わるなら、臨床検査技師、臨床工学技士、診療放射線技師、医療事務、医薬情報担当者(MR)など、それぞれの資格と採用ルートがある職種を検討してください。

非常勤やアルバイト当直の経歴も職務経歴書に書くべきですか。

書いてください。非常勤先での外来コマ数、当直回数、担当した診療内容は実務経験として評価されます。特に常勤先と異なる領域の経験は、対応できる範囲の広さを示します。ただし勤務先が特定される書き方は避け、病床規模や救急区分など施設の特徴で記載してください。

研究や留学のブランクがある場合、どう説明すればよいですか。

空白として残さず、期間と内容を職歴として書いてください。研究テーマ、所属した講座や研究機関の種別、発表した学会や論文数を記載します。臨床から離れていた期間については、復帰後に想定する診療体制の希望や、直近で維持している手技をあわせて書くと、受け入れ側の判断材料になります。

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