履歴書の送付状(添え状)の書き方と例文

履歴書を郵送するとき、封筒の一番上に入れるのが送付状(添え状)です。「誰が、何を、何通送ったか」を伝えるビジネス文書で、転職の応募では添えるのが基本とされています。とはいえ書き慣れていない方が多く、構成や文面で手が止まりがちです。この記事では、送付状の役割と必要かどうかの判断、A4横書き1枚の構成、そのまま使える例文、封筒への入れ方、メールで応募書類を送る場合の考え方を説明します。

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送付状(添え状)の役割

送付状は、応募書類の表紙にあたる文書です。差出人と宛先、同封した書類の内容と枚数、簡単な挨拶を1枚にまとめ、封筒を開けた担当者が中身をすぐ把握できるようにします。ビジネス文書を送るときに添え状を付けるのは社会人の基本的な習慣なので、応募書類でも同じことをするのが自然です。

送付状には、応募の経緯と簡単な自己紹介を書く欄もあります。ただし、送付状はあくまで案内文であり、自己PRの場ではありません。採用担当者は履歴書と職務経歴書で判断するため、送付状の本文は3〜5行程度に収め、長く書きすぎないようにしてください。

送付状は必要か

郵送で応募書類を送るときは、送付状を添えるのが基本です。送付状がなくても書類は受理され、それだけで不合格になることはまずありませんが、ビジネス文書の基本を知っているかどうかは見られています。特に事務職や営業職など、社外とのやり取りがある職種では、送付状の有無や体裁が印象に影響します。

一方で、面接に持参する場合や、企業の採用担当者に直接手渡す場合には送付状は不要です。持参時は履歴書と職務経歴書をクリアファイルに入れ、封筒ごと渡せば十分です。メールで送る場合は、メール本文が送付状の役割を果たすため、別途ファイルとして送付状を添付する必要はありません。

A4横書き1枚の構成

送付状はA4用紙1枚に横書きで作成し、パソコンで作るのが一般的です。手書きを指定されていない限り、パソコンで作成して問題ありません。構成は上から順に、日付・宛名・差出人・件名・本文・記書き・以上の7つです。この順番と配置はビジネス文書の型として決まっているので、崩さないでください。

  • 日付:右上に投函日または提出日。履歴書の日付とそろえる
  • 宛名:左上に会社名・部署名・担当者名。担当者名が不明なら「採用ご担当者様」
  • 差出人:右寄せで郵便番号・住所・氏名・電話番号・メールアドレス
  • 件名:中央に「応募書類の送付について」など
  • 本文:「拝啓」で始め「敬具」で結ぶ。時候の挨拶、応募の経緯、簡単な自己紹介、面接のお願い
  • 記書き:中央に「記」と書き、同封書類の名前と部数を箇条書き
  • 以上:右下に「以上」と書いて締める

送付状の例文(全文)

以下は営業職への転職を想定した例文です。会社名・職種・経歴の部分を自分の内容に置き換えれば、そのまま使えます。本文は「応募したいこと」「自分の経歴の要点」「面接の機会をお願いすること」の3点だけで十分です。冒頭の「拝啓」と結びの「敬具」は同じ行に置かず、それぞれ独立させます。

送付状の例文

2026年10月1日 株式会社〇〇 人事部 採用ご担当者様 〒153-0051 東京都目黒区上目黒1-1-1 山田 太郎 電話:090-0000-0000 メール:yamada@example.com 応募書類の送付について 拝啓 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 このたび、貴社の営業職の求人を拝見し、応募させていただきたく、応募書類をお送りいたします。 前職では法人向けの提案営業に3年間携わり、新規開拓を中心に担当してまいりました。これまでの経験を貴社の事業に活かせるものと考えております。 ご多忙のところ恐縮ですが、ご検討のうえ、面接の機会をいただけますと幸いです。 何卒よろしくお願い申し上げます。 敬具 記 ・履歴書 1通 ・職務経歴書 1通 以上

封筒への入れ方と郵送のマナー

封筒は白の角形2号(A4がそのまま入るサイズ)を使い、書類は折らずに入れます。入れる順番は、上から送付状・履歴書・職務経歴書です。担当者が封筒を開けたときに最初に送付状が見えるようにするためで、この順番は必ず守ってください。書類はまとめて透明のクリアファイルに入れてから封筒に入れると、雨や折れから守れます。

封筒の表には宛先を書き、左下に赤字で「応募書類在中」と書いて四角で囲みます。裏には自分の住所と氏名、投函日を書きます。切手の料金不足は先方に負担をかけるので、郵便局の窓口で重さを量って出すのが確実です。速達や書留の指定がなければ、普通郵便で問題ありません。

  • 封筒:白の角形2号、書類は折らない
  • 順番:上から送付状、履歴書、職務経歴書
  • クリアファイルにまとめて入れる
  • 表の左下に赤字で「応募書類在中」
  • 裏に差出人の住所・氏名・投函日
  • 郵便局の窓口で料金を確認して出す

メールで送る場合

メールで応募書類を送るときは、メール本文が送付状の代わりになります。件名は「応募書類の送付(山田太郎)」のように、用件と氏名がひと目でわかる形にします。本文には宛名、応募の経緯、添付書類の名前、署名(氏名・電話番号・メールアドレス)を書きます。郵送の送付状ほど形式ばる必要はありませんが、「拝啓」「敬具」を省く代わりに、書き出しと結びの挨拶はきちんと入れてください。

履歴書と職務経歴書はPDFにして添付します。ファイル名は「履歴書_山田太郎.pdf」のように、書類名と氏名を入れると担当者が管理しやすくなります。パスワードを設定する場合は、別のメールでパスワードを送るのが一般的ですが、企業によっては不要とされることもあるので、応募要項に指示があればそれに従ってください。

メール本文の例

件名:応募書類の送付(山田太郎) 株式会社〇〇 人事部 採用ご担当者様 お世話になっております。山田太郎と申します。 貴社の営業職の求人を拝見し、応募させていただきたく、履歴書と職務経歴書をお送りいたします。 添付書類 ・履歴書(PDF) ・職務経歴書(PDF) ご多忙のところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いいたします。 山田 太郎 電話:090-0000-0000 メール:yamada@example.com

送付状でよくある失敗

多い失敗は、送付状の日付が履歴書の日付とずれていること、宛名の会社名を「(株)」と略していること、本文が長すぎて自己PRになっていることの3つです。会社名は正式名称で書き、日付は履歴書・職務経歴書・送付状の3枚をすべてそろえます。また、送付状の内容と履歴書の内容が食い違っていると信頼を損ねるので、送る前に3枚を並べて確認してください。

  • 日付が履歴書とずれている
  • 会社名を「(株)」と略す
  • 本文が長すぎて自己PR文になっている
  • 「記」と書いたのに「以上」で締めていない
  • 送付状を一番下に入れてしまう

よくある質問

送付状は手書きとパソコン、どちらで作りますか

パソコンで作成して問題ありません。送付状はビジネス文書なので、むしろパソコンで作るのが一般的です。履歴書を手書きで作った場合でも、送付状だけパソコンで作って構いません。応募要項で「手書き」と指定されている場合はそれに従ってください。

送付状に自己PRはどのくらい書けばよいですか

1〜2文で十分です。前職の職種と経験年数、担当していた業務の要点を書く程度にとどめ、詳しい実績や志望動機は履歴書と職務経歴書に任せます。送付状の本文が5行を超えるようなら長すぎるので削ってください。送付状で評価されるのは内容の濃さではなく、体裁が整っていることです。

採用担当者の名前がわからないときの宛名はどう書きますか

「人事部 採用ご担当者様」のように、部署名と「採用ご担当者様」で書けば問題ありません。担当者名がわかっている場合は「人事部 〇〇様」とし、「様」と「御中」は併用しません。会社名だけに宛てる場合は「株式会社〇〇 御中」と書きます。求人票や応募先からのメールに担当者名があれば、それを使ってください。

送付状を入れ忘れて郵送してしまいました

送付状の入れ忘れだけで不合格になることは考えにくいので、改めて送り直す必要はありません。気になる場合は、応募先にメールで「応募書類を〇月〇日に郵送いたしました」と一報を入れておくと、送付状の代わりになり、書類の到着確認にもなります。次回以降は、封筒に入れる前に送付状・履歴書・職務経歴書の3枚を並べて確認する習慣をつけてください。

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