履歴書の学歴欄、学校名の正式名称の書き方
応募書類の学歴欄は、経歴を正確に伝えるための重要な項目です。学校名は「〇〇高校」のような略称ではなく、「〇〇県立〇〇高等学校」のように、必ず正式名称で記載します。この記事では、高等学校から大学院までの基本的な書き方に加え、専門学校や短期大学のケース、学部・学科・専攻をどこまで書くべきかという疑問にも答えます。また、在学中や卒業後に学校名が変更・統合された場合の書き方や、中退・編入などの特殊なケースについても、具体的な例文を交えて分かりやすく解説します。

高等学校・大学の基本的な書き方
高等学校は、「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」と正式名称で書きます。設置区分も省略せず、「〇〇県立」「私立」のように記載しましょう。普通科や商業科といった学科名まで書くのが一般的です。学校法人名から始まる場合は、「学校法人〇〇学園 〇〇高等学校」のように記載します。卒業年月と合わせて正確に書きましょう。
大学も同様に、正式名称で記載します。「〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科」のように、大学名だけでなく学部・学科名まで一行にまとめて書くのが基本です。学部・学科名が長い場合でも、省略せずにすべて記載してください。入学と卒業の年月も正確に記入することが重要です。卒業論文のテーマなどは、学歴欄ではなく自己PR欄などで触れるのが適切です。
2015年4月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 入学 2018年3月 〇〇県立〇〇高等学校 普通科 卒業 2018年4月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 入学 2022年3月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 卒業
専門学校・短期大学の書き方
専門学校の場合、運営する学校法人名から記載するのがより丁寧です。「学校法人〇〇学園 〇〇専門学校」のように書きます。学科やコース名も、応募職種との関連性を示すために重要ですので、正式名称で正確に記載しましょう。「卒業」の表記で問題ありません。専門性をアピールできる部分なので、省略せずに書きましょう。
短期大学の場合も、大学と同様の書き方が基本です。「〇〇短期大学」が正式名称であれば、そのように記載します。学部や学科、専攻科がある場合は、それらも省略せずに「〇〇短期大学 〇〇学部 〇〇学科」のように記載してください。短期大学は2年制や3年制など修業年限が学校によって異なるため、入学と卒業の年月を正確に書くことが大切です。
2020年4月 学校法人〇〇学園 〇〇専門学校 △△科 入学 2022年3月 学校法人〇〇学園 〇〇専門学校 △△科 卒業
大学院(修士・博士)の書き方
大学院の場合は、「〇〇大学大学院」に続けて、研究科、専攻、課程までを正式名称で記載します。「〇〇大学大学院 〇〇学研究科 〇〇学専攻 修士課程」のように、一行にまとめて書くのが一般的です。大学の学部卒業後に同じ大学の大学院に進学した場合でも、学歴は時系列で分けて記載してください。
大学院の課程を終えた場合は、「卒業」ではなく「修了」と書くのが通例です。博士課程の場合、単位は取得したものの論文未提出で課程を終えた際は「博士課程 単位取得後退学」と記載します。自身の状況に合わせて正確に記載することが、研究経歴を正しく伝える上で重要になります。
2022年4月 〇〇大学大学院 〇〇学研究科 〇〇学専攻 修士課程 入学 2024年3月 〇〇大学大学院 〇〇学研究科 〇〇学専攻 修士課程 修了
学科・コース・専攻はどこまで書くか
学部・学科(大学院の場合は研究科・専攻)までは、必ず記載すべき項目です。採用担当者は、応募者がどのような専門分野を学んできたかを確認し、募集職種との関連性を見ています。ここを省略すると、経歴の重要な情報が欠けていると判断される可能性があります。必ず正式名称で正確に記載しましょう。
学科の下にさらにコースや専修が分かれている場合、その記載は必須ではありません。しかし、応募する職種の業務内容と関連性が高い場合は、記載することで専門性をアピールできます。「〇〇学科 △△コース」のように、学科名に続けて書くと良いでしょう。関連性が低い場合は、学科名までの記載で十分です。
- 応募職種と関連が薄いコース名などは、無理に記載する必要はありません。
- 記載するか迷った場合は、自身の専門性をアピールできるかどうかを基準に判断しましょう。
学校名が変更・統合された場合の書き方
卒業後に在籍していた学校名が変更・統合された場合は、まず在学当時の正式名称で記載します。そのうえで、現在の学校名を括弧書きで「(現 △△大学)」のように併記するのが一般的です。これにより、採用担当者が現在の学校名で調べた際にも、経歴をスムーズに確認できます。
在学中に学校名が変更された場合は、「入学」行には旧名称を、「卒業」行には新名称を記載する方法があります。あるいは、卒業時の名称で統一して書き、括弧書きで「(入学時 〇〇大学)」と補足する方法も分かりやすいでしょう。どちらの方法でも、事実が正確に伝わることが重要です。
2018年4月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 入学 2022年3月 〇〇大学(現 △△大学) 〇〇学部 〇〇学科 卒業
中退・休学・転入/編入の書き方
家庭の事情や経済的な理由などで中途退学した場合も、その事実を学歴欄に記載します。「〇〇大学 〇〇学部 中途退学」のように、入学年月とあわせて正直に書きましょう。中退理由を記載する義務はありませんが、面接で質問される可能性はあります。ポジティブな理由であれば「△△の目標のため」などと簡潔に添えることもできます。
転入や編入をした場合は、入学した学校と卒業した学校の両方を時系列に沿って記載します。「〇〇短期大学 卒業」の後に「△△大学 編入学」と続けることで、経歴が分かりやすくなります。休学については記載義務はありませんが、卒業までの期間が標準年数より長い場合、面接で理由を尋ねられることがあるため、説明できるように準備しておきましょう。
2018年4月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 入学 2020年3月 〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 中途退学
よくある質問
「都立」「県立」などの表記は必要ですか?
はい、必要です。「東京都立」「〇〇県立」「私立」なども含めて正式名称です。学校法人名から始まる場合は「学校法人〇〇学園 〇〇高等学校」のように記載します。履歴書は公的な書類であるため、通称や略称は使わず、卒業証明書などに記載されている正式な学校名で書きましょう。
「卒業」と「修了」はどう使い分ければよいですか?
一般的に、高等学校、専門学校、短期大学、大学の学部課程を終えた場合は「卒業」と書きます。一方、大学院の修士課程や博士課程を終えた場合は「修了」と記載します。自身の経歴に合わせて正しく使い分けましょう。どちらを使うか不明な場合は、学校が発行する証明書での表記を確認するのが確実です。
学部や学科の正式名称を忘れてしまったらどうすればよいですか?
卒業証書や卒業証明書を確認するのが最も確実な方法です。手元にない場合は、出身校に問い合わせて卒業証明書を発行してもらいましょう。記憶が曖昧なまま記載すると、経歴詐称と受け取られるリスクも考えられます。正確な情報を記載するためにも、必ず公式な書類で正式名称を確認してください。
