飲食店の店長・エリアマネージャーの職務経歴書の書き方|例文とテンプレート
飲食店の店長・エリアマネージャーの職務経歴書は、「FLコストをどこまで下げ、客数と客単価をどう伸ばしたか」で評価されます。採用担当者は、月商と席数という店舗規模に対して、原価率と人件費率をどの水準で運営していたかを見ています。エリアマネージャーであれば、担当店舗数と巡回の頻度、店長を何名育てたのかまで書くことで、単店の運営者ではなく組織を動かせる人材だと判断されます。

飲食店の店長・エリアマネージャーの職務経歴書で押さえる3つのポイント
① FLコストを数字で管理した実績を書く
飲食店の利益はFLコスト(食材原価+人件費)で決まります。「月商1,800万円の店舗でFL比率を62%から58%に改善」「棚卸を週次に変えて原価率を31%から29%へ」「ピーク前後の人員配置を見直し、人件費率を2ポイント削減」のように、FとLのどちらを、どの施策で動かしたのかを分けて書きましょう。家賃を含むFLR比率まで管理していた場合は、それも記載してください。
② 客数と客単価のどちらを伸ばしたかを分ける
売上は客数×客単価です。両方を漠然と書くのではなく、「ランチの回転率を2.8回から3.3回に上げて客数を伸ばした」「コースとドリンクの提案を徹底し、客単価を3,200円から3,600円にした」と分けて書きます。施策も、前者は提供時間の短縮や席の配置、後者はメニュー構成や推奨販売と、打ち手が異なります。分けて語れる人は数字が読めると評価されます。
③ 複数店舗の巡回とQSCの標準化を示す
エリアマネージャーでは、担当店舗数、巡回の頻度、チェックの方法が問われます。「5店舗を担当し、週1回の臨店でQSCチェックシートを用いて評価」「各店の月次P/Lを確認し、原価率が計画を1ポイント超えた店舗に発注基準の見直しを指示」「店長候補3名を育成し2名を店長に登用」など、自分が動くのではなく店長を通して数字を動かした実績を書いてください。
そのまま使える例文
職務要約の例文
株式会社〇〇が運営する居酒屋業態にて、店長を4年、エリアマネージャーを2年務めてまいりました。店長時代は席数60・月商1,800万円の店舗を担当し、FL比率を62%から58%へ改善しております。現在はエリアマネージャーとして5店舗を統括し、週1回の臨店でQSCと月次P/Lを確認しながら各店長への指導を行い、担当エリアの客単価を3,200円から3,600円へ引き上げ、店長2名を育成いたしました。
業務内容・実績の例文
席数60・月商1,800万円の居酒屋で店長を担当。棚卸を週次化して原価率を31%から29%に下げ、FL比率を62%から58%に改善しました。 エリアマネージャーとして5店舗を統括し、週1回の臨店でQSCチェックと月次P/Lの確認を実施。各店長への改善指示と進捗管理を行いました。 ランチの提供動線と席配置を見直して提供時間を3分短縮し、回転率を2.8回から3.3回へ向上。平日ランチの客数を前年比112%としました。 コースとドリンクの推奨販売をロールプレイングでスタッフ教育に組み込み、担当5店舗の客単価を3,200円から3,600円に引き上げました。
活かせる経験・知識・技術の例文
FLコスト管理(原価率・人件費率の月次コントロール) 月次P/Lの作成と予算管理、複数店舗の臨店・巡回 食品衛生責任者/防火管理者(甲種) 店長候補の育成、アルバイト30名の採用とシフト管理
自己PRの例文
店長としてもエリアマネージャーとしても、数字を現場の行動に翻訳することを大切にしてきました。原価率が計画を超えていた店舗では、原因を食材の廃棄と仕込み量のばらつきに絞り込み、棚卸を月次から週次に変えたうえで、仕込み量を前週の客数から決める基準を店長と一緒に作りました。結果として原価率は31%から29%になり、FL比率も58%まで下がっています。5店舗の巡回で得た改善事例を他店へ横展開してきた経験を活かし、貴社でも店舗ごとの状態に合わせた指導で利益改善に貢献いたします。
よくある惜しい書き方と、その直し方
惜しい売上アップのため、スタッフのモチベーション向上に取り組みました。
直した例ドリンクとコースの推奨販売をロールプレイングで訓練し、客単価を3,200円から3,600円に引き上げました。
モチベーションは測れないため、成果として読まれません。売上を客数と客単価に分け、どちらをどの施策で動かしたのかを書くと、同じことを応募先でも再現できる店長だと判断されます。教育の方法まで具体的に書くのが有効です。
惜しいコスト削減のため、食材の発注量を減らしました。
直した例前週の客数から仕込み量を決める基準を作り、廃棄を抑えることで原価率を31%から29%に改善しました。品切れは発生させていません。
単純に発注を減らす施策は品切れと機会損失を生むため、採用側は懸念します。廃棄を減らして原価率を下げた、という因果で書き、売上を落としていないことまで示すと、FLコストを健全に管理できる人材だと評価されます。
よくある質問
アルバイトリーダーの経験しかありませんが、店長候補に応募できますか?
応募できます。店長候補の選考では、シフト作成、発注、新人教育、締め作業など、数字や運営に関わった範囲が見られます。担当した店舗の席数や1日の客数、任されていた業務を具体的に書いてください。FLコストの意味を理解し、入社後に学ぶ姿勢を示せば、未経験からの登用は一般的です。
店長とエリアマネージャーでは、職務経歴書の書き方は変わりますか?
変わります。店長は自分が担当した1店舗の売上、FL比率、客数といった数字を主語にします。エリアマネージャーは、担当店舗数、巡回の頻度、店長への指導内容、育成した人数など、他者を通じて数字を動かした実績を主語にしてください。両方を経験している場合は、時期を分けて書きます。
小売など他業種の店長経験は、飲食の店長求人で評価されますか?
評価されます。損益管理、シフト作成、採用と育成は業種を越えて共通するためです。ただし飲食は食材に日持ちがあり原価が日々動く点が異なるため、FLコストの考え方を理解していることを書き添えてください。食品衛生責任者の資格や取得予定を記載すると、意欲が伝わります。
