カフェ・バリスタの職務経歴書の書き方|例文とテンプレート
カフェ・バリスタの職務経歴書では、「抽出をどこまで自分で管理できるか」が最大の評価軸になります。採用担当者が見るのは、エスプレッソの抽出量と抽出時間をその日の豆に合わせて調整できるか、ラテアートをどのレベルまで提供できるか、そしてピーク時に品質を落とさず出し切れるかです。提供した杯数や客単価といった店舗の数字も添えると、職人としてだけでなく店を回せる人材だと伝わります。

カフェ・バリスタの職務経歴書で押さえる3つのポイント
① 抽出の管理をパラメータで書く
「エスプレッソを淹れていました」では技術が伝わりません。「ドーシング20g、抽出量40g、抽出時間25〜30秒を基準に、毎朝の試飲とグラインダーの粒度調整で味を揃えていた」のように、数値の基準と調整の判断を書きましょう。ハンドドリップであれば、湯温、粉量、抽出比率、蒸らし時間まで書くと、味に責任を持てる人だと分かります。
② ラテアートの到達レベルを具体的に示す
ラテアートは「できます」ではなく、描ける図柄と安定性で書いてください。「ハート、リーフ、チューリップを常時提供し、ピーク時も1杯60秒以内で仕上げた」「スチームミルクは60〜65度で、きめの細かいフォームを安定して作れる」といった記述が有効です。社内のラテアート大会やバリスタ競技会への出場経験があれば、必ず記載しましょう。
③ ピーク時の提供力と店舗の数字を書く
カフェは朝とランチの山をどう捌くかで売上が決まります。「ピーク時に1時間あたり120杯のドリンクを2名体制で提供し、注文から提供までを平均3分以内に維持」「フードとの組み合わせ提案で客単価を620円から780円に向上」など、杯数と時間、客単価を書きましょう。豆の発注や在庫管理、新人へのスチーム指導まで担っていれば、あわせて記載してください。
そのまま使える例文
職務要約の例文
株式会社〇〇が運営するスペシャルティコーヒー店「△△」にて、4年間バリスタとして勤務してまいりました。エスプレッソの抽出管理を担当し、豆の状態に応じてグラインダーの粒度を調整しながら、ドーシング20g・抽出量40g・25〜30秒を基準に味を揃えております。ラテアートはハート・リーフ・チューリップを常時提供し、ピーク時は1時間120杯の提供に対応。豆の発注と新人3名の抽出指導も担当しております。
業務内容・実績の例文
エスプレッソの抽出管理を担当。毎朝の試飲とグラインダーの粒度調整により、ドーシング20g・抽出量40g・25〜30秒の基準で味を安定させました。 ラテアート(ハート・リーフ・チューリップ)を常時提供し、ミルクは60〜65度でスチーム。ピーク時も1杯60秒以内で仕上げました。 朝とランチのピーク時に2名体制で1時間あたり120杯のドリンクを提供し、注文から提供までのリードタイムを平均3分以内に保ちました。 シングルオリジンのハンドドリップメニューを立ち上げ、豆の説明とフードのペアリング提案により客単価を620円から780円へ向上させました。
活かせる経験・知識・技術の例文
エスプレッソ抽出管理(粒度調整・抽出比率・ミルクスチーム) ラテアート(ハート・リーフ・チューリップ)を常時提供 ハンドドリップ、フレンチプレスによる抽出と味の設計 食品衛生責任者/豆の発注と在庫管理、焙煎所との調整
自己PRの例文
バリスタとして一番力を入れてきたのは、誰が入っても同じ味を出せる状態を作ることです。豆は焙煎からの日数で状態が変わるため、毎朝の試飲で抽出時間とグラインダーの目盛りを決め、その日の基準をボードに書き出してスタッフ全員で共有しました。結果として、時間帯や担当者による味のばらつきが減り、常連のお客様から味が安定したとのお声をいただくようになりました。抽出の基準を言語化して共有する進め方と、ピーク時に1時間120杯を提供してきた対応力を、貴店でも活かしてまいります。
よくある惜しい書き方と、その直し方
惜しいラテアートができます。
直した例ハート・リーフ・チューリップを常時メニューで提供し、ピーク時も1杯60秒以内で仕上げていました。
「できます」では、描ける図柄も、忙しい時間帯に安定して出せるのかも分かりません。図柄、提供の頻度、1杯にかかる時間まで書くと、実際の営業で使える技術かどうかを採用側が判断でき、実技審査の前から評価が進みます。
惜しいコーヒーが好きで、おいしい一杯を提供してきました。
直した例豆の焙煎からの日数に応じて毎朝グラインダーの粒度を調整し、抽出時間25〜30秒の基準で味を揃えて提供していました。
「おいしい一杯」は主観であり、味を作る工程を管理できるかが伝わりません。何を見て、何を調整し、どの基準に合わせていたかを書くことで、抽出を任せられるバリスタだと判断され、豆の管理や新人指導も期待されます。
よくある質問
カフェ経験はありますが、エスプレッソマシンは未経験です。応募できますか?
応募できます。抽出の基本は入社後の研修で習得できるため、まずはドリンク提供の速さ、レジと接客、フードの調理、衛生管理など、すでにできることを具体的に書いてください。そのうえで、抽出やラテアートを学ぶ意欲と、練習に時間を使える状況であることを添えると前向きに評価されます。
バリスタの競技会に出た経験は書いたほうがいいですか?
書いてください。大会名、参加した年、結果を簡潔に記載しましょう。入賞していなくても、規定時間内に決められた杯数を仕上げる練習を重ねた事実は、技術への姿勢として評価されます。あわせて、その準備で身につけた抽出の再現性や味の設計を、日々の営業にどう使ったかまで書くと効果的です。
チェーン店の経験は個人経営のカフェで評価されますか?
評価されます。チェーンで身につくオペレーションの正確さ、衛生基準の遵守、ピーク時の提供速度は、どの店でも必要です。ただし個人店では豆の選定や味の調整を任される場面が増えるため、マニュアルの外で自分が工夫した点を1つ以上書き添えると、受け身ではないと伝わります。
