溶接工の職務経歴書の書き方|例文とテンプレート
溶接工の職務経歴書は、あなたが「何を使って、何を、どのように溶接できるか」を具体的に示せるかで評価が決まります。採用担当者は、アーク、TIG、半自動といった溶接方法、鉄、ステンレス、アルミなどの材質、建築鉄骨や配管、精密部品といった製品名を具体的に知りたいと考えています。保有しているJIS溶接技能者資格などを明記し、客観的なスキルレベルを証明することも重要です。経験に裏打ちされた技術力を的確に伝えることが、即戦力として評価されるための鍵となります。

溶接工の職務経歴書で押さえる3つのポイント
① 溶接方法と対象物を具体的に記述する
担当した製品(例:建築鉄骨、圧力容器、自動車のマフラー)、使用した溶接方法(アーク溶接、半自動溶接、TIG溶接など)、扱った材質(鉄、ステンレス、アルミなど)と板厚を明記します。これにより、採用担当者はあなたのスキルレベルと自社の業務との親和性を具体的にイメージできます。JIS溶接技能者資格(例:SA-2F、N-2V)など保有資格も必ず記載し、客観的な技術力の証明としましょう。
② 図面読解から仕上げまでの一連の経験を示す
単に「溶接作業」と書くのではなく、図面を読み解き、必要な部材を準備し、仮付け、本溶接、歪み取り、グラインダーでの仕上げ、外観検査まで、一連の工程をどの範囲まで担当したかを伝えましょう。これにより、自己完結できる業務範囲が明確になり、多能工としての価値や対応力をアピールできます。特に、非破壊検査(RT、UT)に関する知識や経験があれば強みになります。
③ 安全意識と改善への取り組みを伝える
溶接作業は常に危険と隣り合わせです。日々の安全確認や5S活動への参加、ヒヤリハットの報告・改善提案など、安全に対する高い意識を示しましょう。また、「溶接速度を5%向上させた」「不良率を2%削減した」といった具体的な改善実績があれば、生産性向上に貢献できる人材として高く評価されます。数字で示せる実績は、主体的に業務に取り組む姿勢の証明になります。
そのまま使える例文
職務要約の例文
株式会社〇〇にて5年間、建築鉄骨の溶接工として従事してまいりました。主に半自動溶接(CO2溶接)を用いて、厚板(9mm〜25mm)の柱や梁の溶接を担当。JIS溶接技能者資格(SA-3H)を保有しており、図面の読解から溶接、歪み取り、外観検査まで一貫して対応可能です。常に安全第一を心がけ、5年間無事故を継続するとともに、後輩2名への技術指導も任されておりました。
業務内容・実績の例文
建築鉄骨(柱・梁)の溶接業務(半自動溶接)/担当期間:3年間/月平均20トンの鉄骨を加工。 TIG溶接によるステンレス製配管(厚さ2mm〜5mm)の製作。1日平均5〜8本の配管溶接を担当。 溶接ロボットのオペレーターとして、自動車部品(フレーム)の量産に従事。段取り改善により生産性を3%向上。 若手社員2名に対し、安全指導およびアーク溶接の基礎技術指導を半年間担当。
活かせる経験・知識・技術の例文
溶接技能:アーク溶接、半自動溶接(CO2)、TIG溶接 保有資格:JIS溶接技能者資格(SA-3F、N-2P)、ガス溶接技能者 図面読解(第三角法)、ノギス・マイクロメーターを使用した寸法測定 使用工具:グラインダー、ボール盤、プラズマ切断機
自己PRの例文
現職では5年間、主にステンレス製の食品タンクの溶接を担当し、品質の高さを評価されてきました。特に、見た目の美しさが求められるTIG溶接において、溶接条件を細かく記録・分析し、最適な電流値や速度を追求することで、ビードの外観品質を向上させ、手直し作業を前年比で10%削減しました。この経験で培った、高品質な溶接を安定して行うための探求心と技術力は、精密部品の溶接に強みを持つ貴社の製品づくりに必ず貢献できると考えております。常に技術の向上に努め、貴社の品質と生産性の向上に貢献してまいります。
よくある惜しい書き方と、その直し方
惜しい様々な種類の溶接を経験してきました。
直した例アーク溶接、半自動溶接、TIG溶接の経験があり、主に鉄やステンレスの溶接を担当しました。
「様々」という曖昧な表現では、採用担当者はスキルを判断できません。具体的な溶接方法や材質を明記することで、何ができるのかが明確に伝わり、自社の業務とマッチするかを判断しやすくなります。
惜しいコミュニケーション能力には自信があります。
直した例設計担当者と密に連携し、図面の意図を確認しながら作業を進めることで、手戻りを防ぎました。
職務経歴書では、スキルを具体的な行動で示すことが重要です。「誰と」「何のために」「何をしたか」を記述することで、あなたのコミュニケーション能力が業務上どのように発揮されるのかが伝わります。
よくある質問
資格がないと、未経験からの応募は難しいですか?
いいえ、資格がなくても応募可能な求人は多くあります。その場合、ものづくりへの興味や意欲を具体的に示すことが重要です。「前職で工具の扱いに慣れている」「趣味でDIYをする」など、溶接工の仕事に活かせそうな経験を伝えましょう。入社後の資格取得に意欲的であることもアピールすると、ポテンシャルを評価されやすくなります。
経験が浅いのですが、職務経歴書にどう書けばいいですか?
経験年数だけでなく、その期間で何を習得したかを具体的に書きましょう。「半年間でアーク溶接の基本を習得し、先輩の指導のもと、仮付け作業を一人で任されるようになった」のように、できるようになったことを段階的に示すと成長性が伝わります。正直に現在のスキルレベルを伝え、学ぶ意欲をアピールすることが大切です。
複数の工場での経験があります。すべて書くべきですか?
はい、すべて記載することをおすすめします。工場ごとに扱っていた製品や溶接方法、材質が異なるはずです。それぞれの工場でどのような経験を積んだかを簡潔にまとめることで、あなたの対応範囲の広さや適応力をアピールできます。特に応募先企業の事業内容と関連性の高い経験は、少し詳しめに書くと良いでしょう。
